コンテンツへスキップ

老舗計画株式会社

飲食店コンサルタント | 開業支援・経営改善

 飲食店開業 ・ 改善コンサルタント 老舗計画株式会社 のロゴマーク

酒場の水問題に思う。

さて、飲食店は何を伝えていきましょうか。
サービスの力が世界を変える!
仙台での飲食店開業・独立・立ち上げならお任せ!

個人店のつよーい味方

また会いたくなるスタッフ教育のプロ

宮城発、ヒゲの接客アドバイザー
&飲食店組み立て屋さんの阿部大です
いつも読んでいただいて嬉しいです!ありがとうございますっ!
今日はFBを眺めていたら
どーにも気になる記事を2つ見つけたので
ちょっとリンクさせていただきつつ
私の考えとか
書いちゃってみます。

まずはこの記事を
「酒場の水問題」、居酒屋で水ばかり頼む人を許せますか?
これ。
この話しは前から聞こえ始めてきて
ここ二年くらいで
良く聞くようになりましたし
実際その現場を見たりすることも増えました。

そしてもう一つは
FBでの記事でしたので
ここに貼り付ける事はいたしませんが
とあるフレンチレストランのシェフの記事。

要約すると
①10名の予約をいただいていたが
来店してみると大人5名、赤ちゃんや子供が5名で
実際はそこまでの客席が必要ではなかった
小さい店なのでお客様に
7席での利用を御願いするとお断りされた。

②そのお子様達の食事は飲み物も持参

③持参したゴミはそのまま

④子どもたちはナイフ・フォークや食器で
テーブルなどを叩きまくる

⑤アレルギーの確認をしたら
一人の親が「バターが駄目」
と言っていたので、アレルギー対策をしたら
ただの好き嫌いだった。

この二件の記事
もうね、胸が痛くなるほどです(泣)

で、私なりに考えてみたのですが
もしかしたらこの2つとも
誰々が悪い、というのではなくて

もしかしたら
このお客様方は
飲食店の使い方をしらない可哀想な人たち

なのではないかと思うんですよね。
そしてね、それって
私達、業界20年選手のせいなんじゃないか
そんな事を考えたりしています

まず、そもそも飲食店に食事だけを求めてくるのって
勿体無いと思うんです。

例えば水だけのお客様の例
最後に凄く素敵な事が書いてまして
長谷川さんの居酒屋の近くにあるダイニングバーでは、
最初「水ください」と言っていた若い男性客が、
店側に「ドリンクをオーダーしていただかないと」
と優しく注意されながらも通ううちに酒場のルールを覚え、
いい常連客になったそうだ。

これだと思うんです。

酒場って
いや、レストランって
大人の場なんだと思うんです。

別に酒を飲むことが大人、というんじゃなくて
嗜みを味わう場なんだと思うんですよね。

大衆酒場に行ったら
瓶ビール注ぎ合いながら
仕事の話しをたっぷりしつつ
脱線していく。

オーセンティックなバーに行ったら
無駄話はせずに
かっこ良く飲む

そしてそんな事に憧れて
最初は背伸びして
沢山の大人達に揉まれて
だんだん大人の嗜みを知っていく。

私が最初レストラン勤務した時
緊張でぶっかけや
貧血で倒れたんですが

最初にレストランでデートした時だって
前日にはマナーの本を読み漁り
スーツをクリーニングに出して
靴ぴっかぴかにして
倍くらいの予算持って
ド緊張しながら食べたもんです。

てか、食べたって覚えがないくらい
緊張したけど(笑)

でね、
何を言いたいのか
そしてなぜ20年選手のせいだと言うのかというと

僕達は
お客様をちゃんと育ててきたのか
安売りだったり
とにかく来店してくれればいいと

クレームになってしまうから
事なかれでお客様と向き合ったり
同じ方向をみる事を放棄してきた

そんなツケが来てるんじゃないかな
そんな事を考えています。

「ファミレスじゃないんだから
◯◯しちゃだめ」

って表現もたまに見るんですが
そもそもファミレスだったらいいのか
って話しですよね。

そして、ファミレスとレストランの違いなんて
レストラン文化に興味のない方にとっては
どうでもいいことになっちゃてるんじゃないかと。

すごく悔しいし
すごく悲しい。

私、飲み屋のキャッチも反対なんですが
街の景観が良くない、というのも確かにあるんですが
彼らの交渉を聞いていると
「いくらにしてくれるの?」
「何時間で?」
つまり、価値じゃなく価格でしか見られていなくて
なおかつ、それでしか魅力を伝えられない。

結局自分たちで飲食業の文化を
(その程度のもの)
に貶めているんです。だから反対なんです。

でも、例えば
小さい頃からファミレスに通っていて
学生になったら
キャッチと交渉して格安で飲める店に行き
カラオケでは持ち込みで飲み食いをする

それが当たり前な人だって沢山いるんじゃないかな。

だってね、コールベルの無い飲食店に
行ったことない若い子だっている世の中ですよ。

だから、やっている行為が店にとって
不利益だとか、モラルとしてどうか、という事自体
知らないのかもしれないんです。

飲食店とお客様は
人と人の関わりですが、それ以前にまず
(ルールやモラルに基づく契約)なんだと考えてます。

だからこそ私はそこを破るお客様に対しては
毅然とした態度でいくべきだと思います。

が、
それにプラスして
なぜそうなってしまったのか、そんな時代になったのか
という問いも必要であるのだと思うんですよね。

私達中堅以上がカタチを作ってしまったかもしれない
この環境、
次世代に繋げるのなら、せめて元の状況まで戻してから
手渡すべきなんじゃないかな。

だから、私は
お客様を教育すべきだと思います。

それでもうリピートしてくれなくても
それが飲食人としての覚悟なんじゃないかと。

だってね、勿体無いじゃない

水だけ飲んでいるお客様に
珠玉の酒を伝えきれていなのって
もしかしたらその人の人生半分損させているのかもしれないよ(笑)

お客様を教育するのって
単にお店の都合を教えるんじゃプロじゃないよね。
どうせなら、楽しさや素晴らしさを伝えたほうが
響くような気しませんか?

一杯を大切に飲んで、それが縁で広がる
カウンターでの皆との会話を味わってもらいたいじゃない。

気持ち良くレストランで食事して
顔なじみになって
子供が大きくなった時に
「坊や大きくなったねー!」なんてケーキサービスしてもらったり
大きくなった時に
彼女をその店に連れて行く
なんて体験だってしてもらいたいじゃない。

だから、もしかしたら伝わらないかもしれないけど
私達はそんなお客様方にはしっかりと
そんな感じでお伝えするべきだと思います。

そのためには
やっぱり背伸びしたくなるお店である、ということが
必要なんだと。

(いつかこの店で食事するんだ!)
(この店にねーちゃん連れて口説くんだ!)とか(笑)

憧れてもらえる業界にしていきましょう!

せっかくだもん、一緒に楽しんでもらいたいでしょ

それでは本日も皆様にとって素晴らしい一日でありますように。

■Twitterもやってます!フォローよろしくです。ID daisanzi

★阿部大はシェアやリンクされると非常に喜ぶ習性があります。お気になさらずどんどんシェアください。尻尾振って喜びます。

★今まで反応の良かった記事をまとめてみました
こちらからどーぞっ

ご依頼、お問い合わせはお気軽にどうぞ!

アドレスはこちら


小売・飲食業 ブログランキングへ

個人店の一万円の重みを知る、個人店専門家コンサルティング阿部大でした。

「酒場の水問題に思う。」への11件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    お客様に伝えたい何かがあるということは、とても素晴らしいことですよね。

    >それでもうリピートしてくれなくても
    >それが飲食人としての覚悟
    私も覚悟を持ってお客様と接します。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >ななしさん
    コメントありがとうございます!
    反応があると嬉しいもんですね。

    せっかく店という舞台に立っているのです、
    思いを伝えるつもりで今日も楽しんでいきましょう!
    ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です