コンテンツへスキップ

老舗計画株式会社

飲食店コンサルタント | 開業支援・経営改善

 飲食店開業 ・ 改善コンサルタント 老舗計画株式会社 のロゴマーク

なんとなくハイボール作ってませんか?

ハイボール

今日の宮城は快晴!家族全員が休みだった昨日にこの天気もってきてくれたら良かったのに、、なんて思いつつ仕事がはかどっています。
今年はセミナー以外の仕事を中心にしていたのでスライド作るのも勘が鈍っていますが(汗)昨年開催した内容と同じようなものだとなんか負けた気がするので、ゼロベースで作っています。
なんというか損な性分ですね(笑)

さて、最近の僕の晩酌はレモンサワーが定番なのですが今日はレモンサワーというか、炭酸で満たしたアルコールについて書いてみようと思います。

サワーと酎ハイの違いってなんだ?

東北と近畿あたりを行ったり来たりしていると混乱してしまうのがこれ。
そもそも酎ハイは「焼酎ハイボール」の略です。

ハイボールってもともとはウイスキーの炭酸割りだったのですが、今はスピリッツ(蒸留酒)やリキュールを炭酸で割っちゃうものを総じてハイボールと呼ぶようになっています。なので焼酎を炭酸で満たせば焼酎ハイボール、略して酎ハイとなっているみたいです。芋焼酎を炭酸で満たして「芋ハイボール」なんてのもありますからね。

僕ら飲食20年以上選手として、ここまでハイボールがメジャーになるとは思って無かったなぁ、というのが感想。

で、サワーというのはほとんど同じなんだけどカクテル的に言うと「柑橘の酸味と砂糖などで補糖したスピリッツを炭酸で満たすドリンク」という感じです。なのでウイスキーハイボールの他にもウイスキーにレモンと砂糖入れた「ウイスキーサワー」ってのもあるんです

竹鶴12年ピュアモルト、レモンジュース、砂糖をシェイクし、サワーグラスに注ぐ。マラスキーノチェリーを落とす。


https://www.asahibeer.co.jp/cocktailguide/search/?CMD=onEdit&ID=1010400384

アサヒカクテルガイドより

とはいえ、居酒屋業態などでは今はそんなに厳密に分かれている訳ではなくて、補糖せずにすっきり仕上げたレモンサワーなんかも人気が出ています。
同じ商品でも関西近畿にいけば酎ハイ、関東東北ではサワーと呼んでいる感じですね。

酎ハイ、サワー、ハイボールのポイント

アルコールを炭酸で割ってしまえば酎ハイ、サワー、ハイボールになる事はわかっていただけたと思いますが、ここでちょっと作り方のポイントを。
作り方といってもレシピ的な良くあるタイプではなくて(検索するといくらでも出てくるので)ここでは僕のこだわりを書いてみますね。

まず、なにが一番大切かというと「炭酸の爽快感」なわけです。レシピでは炭酸が抜けないように注ぎましょうとか書いていますが、それは当たり前の事であってもっと大切なのが(総液量に対して炭酸はどれくらいの比率なのか)です。

炭酸水比率が多ければ爽快!

いくら丁寧に注いでも炭酸水の比率が少なければ爽快感が低くなるんですよね。当たり前の事なんですが、気づいていない店が多いです。そしてもう一つ大切なのが

アルコール度数をいくつに設定するか

これです。これ全く計算していない店が多くてびっくりします。
世の中のレシピ本だとスピリッツの量は書いてあるのに、氷や炭酸の量を書いていなくて(炭酸で満たす)とかしか書いてない場合が多いんですよ。

それって、グラスの大きさでアルコール度数変わるって気づいていましたか?

例えばハイボールをメーカーから支給されたグラス以外で作ろうとなると、まずは度数設定を考えます。だいたいメーカーで樽詰めされたものは7~9%なので、そこを目安とします。

例えばグラスが380mlだった場合、まずグラスに想定する氷を入れます。その後グラス8分目あたりまで水を入れてすかさず計量カップへ戻すと液量が解ります。ここではわかりやすいようにグラス2分目を余白20mlとして液量を180mlとします。
だいたいのウイスキーやスピリッツは度数40%程度なので、1杯8%とするならば

アルコール度数40%
お酒の量35ml、炭酸水の量145ml

で総量180ml、度数7.78のハイボールが出来上がります。
え?どんな計算をしたかって?それは、、

この(水割りのアルコール度数計算)サイトがめっちゃ便利です(笑)

いちいち計算するよりこのサイトブックマークしていた方が早いし僕もガンガン活用しています。

では、これが度数25%の焼酎で作った場合はどうなるのか

お酒の量55ml、炭酸水の量125ml でようやく7.64%の酎ハイが完成します。ですが前述したハイボールより炭酸水が少なくなってしまいますよね。つまりその分爽快感が損なわれている、という事になります。

ようやく本題

つまり、炭酸水などで割ってしまうドリンクの場合はベースとなるアルコールの度数次第で爽快感が左右されるという事です。
お店の考え方次第ではありますが、度数を抑えて炭酸水の比率を高める事も良いですけどね。

なので、ある程度のアルコールのボリュームと爽快感を求めるのであればベースのアルコール度数を高いものにする事が必要です。焼酎であれば
純やレジェンド35度などがありますし
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/legend/lineup/index.htm

ウォッカベースなら40度以上のが勢揃いしています。
ちなみに僕は極限まで爽快感が欲しいので、40~50度のウォッカとサンガリアの強炭酸(笑)で仕上げています。ちなみにサンガリアの強炭酸はボトルやキャップの構造が違うらしく、炭酸の効きが非常に良くて僕的に一番のおすすめです。

飲食店舗であれば、専用サーバーを入れなくてももっと炭酸が効いたハイボールやサワーを提供する事が出来るのですが、それはまた別の機会にでも。

言いたかったこと

  • 仕上がりの度数を定める事
  • 爽快感なのか味わいなのか等、ドリンクの目的をはっきりさせること
  • サンガリアの強炭酸水は神(笑)

あぁ、、こんな事書いていたらもう飲みたくなってきた。。。