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老舗計画株式会社

飲食店コンサルタント | 開業支援・経営改善

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食に遠い人たちと向き合う理由。2026年の覚悟

食に興味のない人、というより
『飲食店という存在から少し距離のある人たち』と接することを、実はとても大切にしています。

飲食の世界に関わって30年以上が経ちました。
気がつけば、周りはほとんどが食関係の人ばかり。料理人、飲食店経営者、業者さん、同業のコンサルタント。
こうした環境に長くいると、知らず知らずのうちに見えなくなるものが出てくるんですよね。

「これ、美味しいですよね」
「この価格なら安いですよね」
「この手間、伝わりますよね」

その感覚は、本当に“世の中の感覚”なのか。
飲食に日常的に触れていない人から見たら、まったく違う景色が広がっているのではないか。
同じ世界に居続けるだけでは、そのズレにはなかなか気づけません。


PTAという、最高にフラットな場所

そんな中で、僕にとって本当にありがたい存在がPTAです。

仕事とは関係のない場所で、
食を専門にしていない人たちと自然に接することができる。
この距離感が、今の自分にはとても貴重です。

飲食の現場だけにいると鈍くなる
『普通の感覚』を、何度も思い出させてくれる場所でもあります。


セリ鍋9割未経験という現実

来月、PTAの新年会があります。
(うちの団体は、なぜか飲み会がやたら多いのですが)

今回はセリ鍋を予約しました。
すると、セリ鍋未経験者はほぼ9割。

「そんなに?」と思いつつ、
これこそが世の中のリアルだなとも感じました。


「熊って食べるんですか?」という反応

会議の雑談の中で、
「あれだけ熊が出てるなら、熊肉も手に入りやすくなるのかな」
と、何気なく呟いたところ、

『えぇーー!熊とか食べるんですか???』

という反応。

いやいや、ご馳走ですから(笑)

でも、この驚きが面白いし、何より大事。
飲食の世界にいると広がっていく“食の常識”と、
そうでない人たちの感覚との差。
このギャップを知ることが、次の一手を考える材料になります。


正中線五段突きを食らった東北の一年

今年の東北は、正直かなり厳しい一年でした。

猛暑と材料費高騰のダブルパンチに加えて、
熊、インフルエンザ、地震。

まるで正中線五段突きを食らったような感覚。
給付金があったコロナ期より厳しいのでは、という声が出るエリアも少なくありません。


2026年に向けて、考え続けたいこと

そんな中で迎える2026年。

これから考え抜いていきたいのは、
食にあまり興味のない人の好奇心を、どうやったら動かせるのか。
そして、すでに興味を持っている人たちに、どうすればさらに飲食を愛してもらえるのか。

簡単な答えはありません。
だからこそ、考え続ける意味があると思っています。


フラットな視点で、来年を戦う

そのためにも、
食や飲食店に縁遠い人たちと、これからも意識的に関わっていきます。

飲食業界の中だけで完結しない。
できるだけフラットな視点を持ったまま、来年を迎えるために。


つまり、何が言いたいかというと

ここまでいろいろ書きましたが、
つまり何が言いたいかというと。

『来年度もPTA会長、続行決定しました』

という話です。


PTAラストイヤー、その理由

息子氏は来年5年生。
なので、PTAとしては実質ラストイヤーになります。

「6年生が最後じゃないの?」
と聞かれることもありますが、理由はシンプル。

祝辞のプレッシャーを背負ったままだと、
息子氏の晴れ姿に心から感動できないからです(笑)


飲食のプロとして、地域の一員として

来年の飲食業界は、間違いなくハードな一年になると思います。
だからこそ、飲食支援のプロフェッショナルとして全力で走る。

同時に、PTAのラストイヤーとして、
この先10年、関わる人たちが
学校や地域と無理なく、笑顔で関われる仕組みを仕上げる。


眼の前の人を幸せにすること。
店のカウンターで接客していた時から、変わらずに。

来年も、駆け抜けます。

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