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老舗計画株式会社

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固定概念をぶち壊すバカブレスト

昨日のブログ
飲食業の新しいステージを作っていきましょう で最後に書いた固定概念をぶっこわすアイデア出しについて本日は書いてみますね

ブレインストーミング

飲食業だとあまり知られていないこの言葉。他の業界ではもはや当たり前になっているアイデア出しの技法です。僕もコンサルティング先での研修に取り入れているのですが滅法効果があるんですよ。
まずブレインストーミングとはなんぞや、という事ですがウィキ先生によると

ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。

Wikipedia

なんとわかりやすい!4人くらいのグループであーだこーだとにかくアイデアを出しまくるワークなんですね。ただ、好き勝手やりゃいいって事でもなくて4つのルールがあります。それがこちら

判断・結論を出さない(結論厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、批判を含む判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。ただし可能性を広く抽出するための質問や意見ならば、その場で自由にぶつけ合う。たとえば「予算が足りない」と否定するのはこの段階では正しくないが、「予算が足りないがどう対応するのか」と可能性を広げる発言は歓迎される。

粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。

量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。

アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。

Wikipedia

最初の判断・結論を出さないというところを僕らは
(批判NG)という形で行っています。わかりやすい言葉でまとめると
○誰かのアイデアに批判はNG
○実現不可能なアイデア大歓迎
○質より量
○人のアイデアを転がしてあいのりしてOK

となります。

ブレストの流れ

お題を出して、それについてあーだこーだやるのですが慣れないうちはゲーム仕立てにするとベストです。上記4ルールのうち批判NG以外のカードをそれぞれに渡し、クリアできたらそのカードを裏返してすべて裏返った人が勝ち、という一つの条件を出すととたんに盛り上がります。質より量に関しては(アイデア5個)とか明確にしておくとなおGOODです。
その際、だれかが発言したら必ず「いいねー!」「すげー!」とかリアクションを必ずするようにしてください。

大切なのは質より量、ですが

良いアイデアはアイデアを出し尽くした最後に出てくる、という話がありまして、そのためにはとにかく量を出していく事が大切。
なのですが、どーしても常識的アイデアの壁がなかなか破れない事が多くみられます。
なので僕がやっているブレストは通称

バカブレスト

突飛なアイデア、というよりは「バカなアイデアであればあるほどかっこいい」という話を前もってふっておきます。そして具体例を提示しておくと(そこまでぶっこわしてもいいのか)という安心感が生まれ発言しやすくなるんですよね。

例えば「お店になかなか来れない遠方のお客様にどうやって来店してもらうか」というお題の場合は

「店にロケット付けてお客様の家の前まで飛んでいけばいいじゃん」
「お客様のために店の隣に家を建ててあげよう」
などになります。ね、バカでしょ。
でもこのバカさが起点となって良いアイデアになる事が多いんです。

餃子屋さんの例

某県の餃子専門店での例ですが、「新しいドリンクの提案」というお題で様々なアイデアが出された中で
「餃子にぴったりな酒なら、焼餃子をハイボールに入れちゃおうよ!」
という話が出ました。そのアイデアにあいのりして転がしていく中で
「うちの焼餃子に一番あうウイスキーのブレンドを独自開発してみてハイボールを作ろう」
という流れで、とうとう「餃子ハイボール」が完成したわけです。

てっぺんから下げたほうが早い

ゼロからの積み重ねでiPhoneのアイデアって出なかったと思うんですよね。携帯電話スタートで考えていったらなかなかあそこには到着できない。
おそらくですが、一台で何でもできる魔法の電話作ろうぜ!というあの当時でいえば実現不可能なアイデアから実現可能なところまで落とし込んだからiPhoneってできたと思うんです。
まずはアイデアのてっぺんを出して、そこから剪定して実現可能なアイデアにしていく事。常識を積み重ねても、、ね。

飲食店の固定概念がコロナによって打ち壊されていっています。生き残るのは進化に対応できたものという言葉もあります。まずは脳をバカにしてどんどん突飛でもないアイデアをぶちまけましょう。
それと最大の効能は、バカなアイデアどんどん出していくとテンション上がるって事なんですけどね(笑)