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老舗計画株式会社

飲食店コンサルタント | 開業支援・経営改善

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グラスの拭き方あれこれ

※過去掲載分を加筆して掲載しています

元々ホテル・レストラン出身なので どーしても目が行っちゃうのが
グラスとシルバー(ナイフ・フォーク等のこと) の汚れ。

最近はワインを提供したり
ナイフ・フォークを出す居酒屋さんも多くなってきているんですが、 残念なことに グラスが曇っていたり、指紋や水垢がついていたり シルバーも曇っていたりすると もったいないなぁと感じるんですよね。

聞いてみると
拭きあげる方法を知らなかったり、 道具のチョイスがやや違っていたりするんですよね。

当たり前だと思っている事って
実はちょっと違っていたりする事が多いので
ちょっとだけ本日はアドバイスを。
これ、知ってる方は常識な話ではあるのですけどね。

飲食店の洗い場での注意

まず洗い物、洗い場は極力グラスと油物(下げた皿など)はシンクを別にしてください。そしてスポンジを別に分けてください。
これはグラスに油分がついちゃうのを防ぐ目的があります。あとは食器とグラスを一緒にシンクにいれると破損の可能性が高まるので、それを防ぐのにも効果的です。特にビールグラスは油分がつくときめ細かい泡を壊してしまうので注意が必要です。
たまにグラスをスポンジの堅い面で洗うお店がありますが、グラスに細かい傷ついちゃうのでおススメしません。

ちなみに私の尊敬するビール名人の重富さん曰く、ビールグラスは水で洗う。もしくはすすぎを水で行う事が大切だそうです。

お湯だと水滴が落ちきる前に熱で揮発してしまい水垢(というかミネラル分が)白くついてしまうんですよね。
そのため、時間をかけて水滴を落とす事が大切だそうです。すげぇなぁ。

ちなみにグラスを洗浄機にかけちゃうお店もありますが、その場合は口紅に注意してください。グラスに口紅がついたまま洗浄機かけちゃうと油分が固まってしまい落ちにくくなっちゃうので必ずチェックするようにしましょう。

グラスの拭きあげ方法

まずは、拭きあげる布を何を使用するかって事が大切です。
結構今でもサラシを使っているお店や タオルのような布で拭きあげるとこも多くてちょっとびっくりしています。

サラシの場合、吸水性が少なくて
ケバも立ちやすいんですよね。安いけど。。
タオルは吸水性があるけどケバも立ちやすい。
ケバがついてしまうと 二度ふきが必要になってしまい、結局時間のロスになったりするんですよねこれはもったいない。

僕のおすすめは

トレシー。
メガネ拭きのイメージがあるトレシーですが、実はグラス専用タオルも発売しています。繊維が細かくて毛細管現象により吸水性があってケバも立たない。
知り合いのバーテンダーの皆さんも愛用しています。
コレ使っちゃうとなかなか他で拭きたくなくなるのが困りものです(笑)

トレシーの注意点

ただ、トレシーは帯電(静電気)しやすいのが難点で、帯電しちゃうとグラスにホコリがつきやすくなります。帯電しないように柔軟剤とかで防止するのも効果的です。けどしばらく使って生地がこなれて来るとあまり帯電しなくなるんですけどね。
ちなみにこれでシルバー拭きあげるとピッカピカになりますよ。まさに万能選手!

あとは最近耳にする商品でBirdyグラスタオル というのもあるので、こちらもおすすめだそうです。感触的にメガネに付属してくるメガネ拭きが大きくなった物っぽいそうです。色々と進化してるな。

ワイングラスの拭き方

で今度はグラスの拭き方。
実は最近主流の拭き方があるってご存知でしたか?
僕が昔ホテル学校で習ったやり方はタオルをグラスに巻きつけ、底の部分を持ってねじるようにグラスを磨く方法。

実はこれだと足折れやすいんですよ。見た目はかっこいいんだけど(笑)
しかも最近は安くても足が細いグラスが多くてあまりこの拭き方はおすすめできません。
昔なら足の細いグラスはワインバーとかレストランにしか無かったのに、今はこんな形のワイングラス居酒屋さんとかでもおいてたりしてボキボキ折っちゃったりしてるそうです(汗)

なので、かのリーデルさんで推奨している拭き方が こちらの拭き方。

慣れるまで多少疲れますが、吹き上げる力が足にかからずボキボキしちゃうおそれが少ないので、僕も最近はこちらの拭き方です。

ただ、拭き上げたグラスを光源にむけて曇りチェックしにくいのが難点というか
かっこつけにくいのが難点といえば難点(笑)

トレシーなど購入には多少先行投資はかかりますが(数千円程度ですが)、そのコストは拭き上げ時間の短縮やクオリティ、グラスの破損頻度などですぐ回収できるはずです。
世の中の進化にしっかりアンテナを張ってより快適な飲食業ライフをお送りくださいね。