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老舗計画株式会社

飲食店コンサルタント | 開業支援・経営改善

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岩手県信用保証協会さまにてセミナー開催

先日、2月21日に岩手県の盛岡でセミナー講師として登壇してきました。今回は岩手県信用保証協会さん主催の研修で、東北6県(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島)と北海道の信用保証協会の方々向けにお話しする機会をいただきました。テーマは「飲食店経営支援の案とヒント」。飲食店経営を支えるためのポイントや実践的なノウハウをたっぷりお伝えしてきました。

実はこのセミナー、ちょっとしたハプニングもありつつ、参加者の皆さんの温かい反応に助けられて、無事に終えることができました。今回はその様子をブログ記事にまとめたいと思います。セミナーのスライド資料を参考にしつつ書いたので、長めの記事になりますが、飲食店経営支援に興味のある方やセミナーの裏話が好きな方はぜひ最後までお付き合いください!

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セミナーのテーマと背景

今回のセミナー「飲食店経営支援の案とヒント」は、信用保証協会の職員の方々が飲食店経営者を支援する際の具体的なアイデアやヒントを提供することを目的に企画されました。飲食店は地域経済を支える重要な存在ですが、最近は経営環境が厳しくなっています。そんな中で、信用保証協会の職員さんが経営者と信頼関係を築き、経営改善を一緒に進めていくためのノウハウが必要とされているんです。

私自身、長年飲食店経営者と向き合ってきた経験をもとに、今回のセミナーではそのエッセンスを2時間30分に凝縮して伝えようと意気込んでいました。スライド資料も用意して臨んだんですが、ここでちょっとしたミスが発覚します(笑)。


90分と思い込んでいた私が起こしたハプニング

実はこのセミナー、本来は2時間30分、つまり150分の予定だったのですが、私はなぜか「90分」と完全に勘違いしていました。スケジュールを確認せず、自分の頭の中で「90分だ」と勝手に決めて準備を進めていたんです。なので、当日は90分でかっこよく締めくくるつもりで話を進めていました。

セミナーが始まり、飲食店経営者の傾向や信頼関係の築き方、経営改善のステップなどをスライドを使って順番に説明していきました。そして、ちょうど90分が経過したところで、「さて、皆さん、今日のポイントを活かしてぜひ飲食店経営者を支えてください!」と締めの言葉をビシッと言って、満足気に一息ついたんです。自分で言うのもなんですが、なかなかいい感じにまとまったな、と自画自賛していました。

ところが、その瞬間、会場後方から担当者さんが慌てた様子で駆け寄ってきて、「阿部さん!阿部さん!11時30分までお願いします!」と小声で叫ばれました(笑)。時計を見ると、まだ1時間残っている…。そこで初めて「あ、本当だ、2時間30分だった!」と気付いたわけです。会場のみんなには「いやー、実はちょっと勘違いしてまして…」と正直に白状して笑いをとりつつ、急遽あと1時間延長しました。このハプニング、ちょっと恥ずかしかったですが、参加者の皆さんが温かく笑ってくれたおかげで、逆に場が和みました。そこから一旦休憩を挟みつつ、以前行った別のセミナーをやったりしたら、さらに深掘りした内容をお届けできたので、結果的には良いアクシデントだったかもしれません。


セミナーで伝えた内容:飲食店経営者の傾向とは?

さて、ここからはセミナーの中身について少し詳しくお話しします。まず最初に取り上げたのは、「飲食店経営者の傾向」です。スライド資料でもこの部分をしっかり用意しました。飲食店を経営する方々には、ある種の共通点があるんです。例えば、情熱的で自分の店に誇りを持っている人が多い一方で、数字や経営管理には苦手意識を持つ方も少なくありません。また、目の前の仕事に追われて、長期的な視点での計画を立てるのが難しいというケースもよく見られます。

私が支援の現場で感じるのは、こうした経営者さんの「想い」は素晴らしいけれど、それが経営に反映されにくいケースが多いということ。例えば、「お客さんに喜んでもらいたい」という気持ちが強すぎて、利益を度外視してサービスを増やしてしまう。結果的に赤字が続き、資金繰りが苦しくなる…というパターンですね。セミナーでは、こうした傾向をスライドにまとめて、具体的な事例とともに紹介しました。参加者の皆さんも「あるある!」と頷いてくれていたのが印象的でした。


信頼関係を築くやりとりのコツ

次に私が強調したのは、経営者との「信頼関係の構築」です。スライドでもこのポイントを丁寧に説明しました。飲食店経営者にとって、信用保証協会の職員さんは「融資の審査をする人」というイメージが強いかもしれません。でも、実際にはもっと身近なパートナーになれる存在なんです。そのためには、まず経営者の話をじっくり聞くことが大事だと伝えました。

私がよくやるのは、ヒアリングの際に店主のキャリアや趣味、こだわりポイントなど、経営とはちょっと離れた雑談を進めていくこと。例えば、「この店を始めたきっかけって何ですか?」とか「料理で一番こだわってるポイントってどこですか?」なんて話をしていると、どこかのタイミングで店主が熱っぽく話す瞬間が出てくるんです。そこを熱心に聞いていると、信頼関係が生まれたり、店主が大切にしているポイントが見えてきます。そんな話をしているうちに、自然と信頼関係が築けるんですよ。セミナーでは、こうした雑談から始めるアプローチをスライドで紹介しつつ、参加者の皆さんに「まずは経営者の『人となり』を知るのが大事」とお伝えしました。会場からは「確かに、雑談から入ると話しやすそう」と納得の声が聞こえてきて、手応えを感じました。


経営改善の順序とノウハウ

そしてセミナーのメインとも言えるのが、「経営改善の順序とノウハウ」です。スライド資料でもこの部分に力を入れました。飲食店の経営を立て直すには、闇雲にアドバイスをしても効果が薄い。きちんと優先順位をつけて進めることが大事なんです。私が提案したのは、経営者と一緒に現状を把握し、そこから改善のステップを踏んでいく方法。具体的には、売上やコストを確認して課題を見つけ、資金繰りを安定させつつ、利益が出る仕組みを作り、最後に長期的な戦略を考える流れです。

私がよく言うのは、「あなたの商品力はこんなに安くないですよ」ということ。例えば、ずっと同じ価格で頑張っている経営者さんに、「適正価格にしましょう。一割値上げで1割の離反客が出ても利益は増えるし、さらに良い商品開発ができるから。胸を張ってやりましょう」と背中を押すんです。そうやって経営者と一緒に考えることで、自信を持って改善に取り組んでもらえる。セミナーではこうした話をスライドで紹介しながら、「経営者と一緒に考える」姿勢が大事だと強調しました。支援する側が一方的に「こうしなさい」と言うのではなく、経営者の想いを尊重しながら進めるのが私のスタイルです。


アンケートの反応に感動!

セミナーが終わった後、参加者の皆さんにアンケートを書いていただきました。その結果が本当に嬉しくて…。「阿部さんと一緒に経営支援してみたくなりました」「飲食店経営者の気持ちが分かった気がします」「明日から実践してみます!」といったコメントがたくさん寄せられたんです。

特に「一緒に経営支援してみたくなりました」という言葉は、私にとって最高の褒め言葉でした。私がセミナーで伝えたかったのは、まさに「支援って楽しいよ」「経営者と一緒に成長できるよ」という気持ち。スライドの最後にその想いを込めたんですが、そこが伝わったんだなと思うと、盛岡まで行った甲斐があったなと心から感じました。


今年はセミナーにも力を入れていきます!

今回の盛岡でのセミナーを通じて、私自身も「もっと多くの人に伝えたい」という気持ちが強くなりました。飲食店経営支援のノウハウはもちろん、支援する側の楽しさややりがいも、もっと広めていきたい。今年はセミナー活動にも力を入れていくつもりなので、もし「うちでも話してほしい!」という方がいたら、ぜひお気軽に声をかけてください。全国どこでも飛びますよ(笑)。


というわけで、2月21日の盛岡セミナーの報告でした。ハプニングもありつつ、参加者の皆さんの温かさに助けられて、楽しく充実した時間を過ごせました。これからも飲食店経営支援のヒントを届けられるよう、頑張っていきます。

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